井山裕太九段の優勝が期待されている「ワールド碁チャンピオンシップ」ですが、優勝したら賞金はいくらもらえるのでしょうか?主な囲碁世界戦の賞金と合わせてまとめました。
囲碁世界戦とは?
中国や韓国・台湾にもプロ組織がある
将棋は、日本国内だけの競技ですが、囲碁は日本だけではなく、中国や韓国・台湾にもプロ組織があります。
もともと囲碁は中国が発祥ですが、その後日本まで渡り、日本が長く世界をリードしてきました。
そして1988年から世界戦が創設され、その後世界戦の数が増えていきました。
国内タイトル戦と世界戦
日本国内では7つのタイトル戦が行われていますが、そのほかに世界戦も開催されています。
主催が日本のものもありますが、近年は中国が世界戦を席巻していることもあって、中国主催の世界戦が増えています。
これまで日本は国内タイトル戦を優先する風潮がありましたが、日本棋士の長く続く世界戦での不調を受けて、世界戦を優先する風潮へ徐々に変わり始めています。
ワールド碁チャンピオンシップ
近年、日本主催のメジャー世界戦が姿を消していたのですが、久しぶりに日本主催の世界戦が復活しました。
優勝賞金が2,000万円と高額で、2019年は井山裕太九段と張栩九段が出場しています。
世界戦の優勝賞金
応昌期杯
オリンピックの年に開催される台湾の富豪が主催する大型世界戦で、賞金は約4,400万円と破格です。
2016年で第8回になりますが、日本の棋士は決勝に2度進出したものの、優勝者は出ていません。
応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦 第七回
2013/5/22 pic.twitter.com/6zBfSaiPk1
— stephen su (@stephensu12) 2014年1月14日
新奥杯
2016年から始まった中国主催の世界戦で、賞金は3,650万円です。
決勝は五番勝負で、第1回の優勝者は柯潔九段です。
【中国囲碁ニュース】中国主催の国際大会「新奥杯世界囲碁オープン戦」。その第1回大会は、2016年5月から始まり、約1年7ヶ月にわたって行われ、2017年12月20日から26日、河北省で決勝戦を迎えた。果たして勝者は・・・https://t.co/irZ3flpw8m #囲碁 pic.twitter.com/Vhk6XBerNq
— パンダネット(囲碁) (@Pandanet_igo) 2018年2月8日
天府杯
中国主催の世界戦で、優勝賞金は3,320万円です。
決勝は三番勝負で、第1回の優勝者は陳耀燁九段です。
陳耀燁九段のインタビュー記事です
「私の全盛期は今から始まる」かっこいいですねー\(^o^)/2000 11歳で入段
2007 17歳で九段昇段(当時世界最年少)
2013 春蘭杯優勝
2016 百霊杯優勝
2018 天府杯優勝쎈돌부터 신진서까지…‘천재 잡는 천재’ 천야오예 스토리
https://t.co/Lm2CW0Y9wE pic.twitter.com/b2mC7mPvcU— 清水善郎(よしろー) (@yoshiro_kaba) 2019年1月3日
LG杯世界棋王戦
もともと韓国の国内タイトル戦だった公式戦が、世界戦として衣替えする形で発足しました。
2019年で23回を数える歴史のある世界戦ですが、日本棋士が優勝したのは2度にとどまっています。
最近だと、2018年に井山裕太九段が準優勝しました。
決勝は三番勝負で、優勝賞金は約3,000万円です。
第22回LG杯決勝、賀歳杯2018
井山七冠と一力八段が残念ながら共に初戦に敗れる。
井山七冠は明後日謝爾豪五段に、一力八段は明日柯潔九段に、背水の陣に挑む❗️
世界最高峰の舞台で二人の最高なパフォーマンスに期待したい!野狐囲碁でお楽しみ下さい!https://t.co/Chi21Zf0t6 pic.twitter.com/s54XBerHmo
— 野狐囲碁 (@webigojp) 2018年2月5日
三星火災杯
LG杯と並んで韓国主催の歴史のある世界戦で、23回を数えます。
決勝は三番勝負で、日本棋士の優勝歴は2度です。
優勝賞金は、約3,000万円です。
「第23回三星火災杯世界囲碁マスターズ」は5日、韓国の京畿道高陽市で決勝三番勝負の第3局が打たれ、中国の柯潔(か·けつ)九段が韓国の安国鉉(アン・グクヒョン)八段を下し、優勝した。 pic.twitter.com/EWMT9Vovca
— China Xinhua News (@XHJapanese) 2018年12月7日
百霊愛透杯
中国主催の世界戦で、2年に1度開催されます。
これまで4度開催されていますが、日本棋士の優勝歴はありません。
優勝賞金は約2,900万円です。
夢百合杯
中国主催の世界戦で、2年に1度開催されます。
これまで3回開催されていますが、日本棋士の優勝歴はありません。
優勝賞金は、約2,900万円です。
囲碁TVチャンネルにしたらちょうど夢百合杯のニュースのやつ😆😆😆😆😆 pic.twitter.com/kRDkSUv0Mv
— 아후레카에루 (@afurekaeranai) 2018年1月11日
春蘭杯
中国主催の世界戦で、2年に1度開催されます。
これまで11回開催されていますが、日本棋士は1度優勝歴があります。
優勝賞金は、約1,600万円です。
#春蘭杯 準決勝は朴廷桓九段と朴永訓九段が勝利し、韓国勢同士の決勝となりました☆彡決勝三番勝負は来年6月に行われる予定です\(^o^)/
準決勝結果(左が勝ち)
朴廷桓九段 1目半 柯潔九段
朴永訓九段 1目半 党毅飛九段박정환이 해냈다! 박영훈도 해냈다
https://t.co/QqKXo46JNT pic.twitter.com/uKASHJOJH5— 清水善郎(よしろー) (@yoshiro_kaba) 2018年12月19日
まとめ
最後に、世界戦の賞金をまとめておきますね。
【囲碁世界戦の優勝賞金💴】
✅ワールド碁チャンピオンシップ
2,000万円✅応昌期杯
4,463万円✅新奥杯
3,650万円✅天府杯
3,320万円✅LG杯世界棋王戦
3,000万円✅三星火災杯
3,000万円✅百霊愛透杯
2,991万円✅夢百合杯
2,991万円✅春蘭杯
1,673万円 pic.twitter.com/w9jFEwLPJw— 囲碁の迷宮@囲碁ブログ (@go_labyrinth) 2019年3月18日
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