仲邑菫が史上最年少囲碁プロ棋士!天才少女と世界チャンピオンを比較!

Pocket

囲碁界に天才少女が現れました!仲邑菫(なかむらすみれ)で、史上最年少の9歳でプロ棋士デビューを決めました。中国・韓国に一人負けが続く日本の救世主となるべく、将来世界チャンピオンになる可能性を知るべく比較しました!







囲碁天才少女仲邑菫が史上最年少で囲碁プロ棋士に!

囲碁の世界戦は、中国と韓国の独壇場になっていて、かつての王者だった日本は全くの蚊帳の外です。

ただ一人井山裕太さんだけが奮闘していますが、念願の世界戦のタイトルはまだ叶いません。

このように世界戦で大きく遅れをとっている日本は、優秀な人材を集めるべく様々な取り組みを行なっています。

その一つがプロ採用枠の拡大で、「英才特別採用枠」という制度が新設され、仲邑菫(なかむらすみれ)さんは適用第1号です。

仲邑菫さんは、お父さんが囲碁棋士の仲邑信也九段で、お母さんは囲碁インストラクターのアマ六段です。

3歳のときに囲碁をお母さんの幸(みゆき)さんから教わり、メキメキと力を伸ばしていきます。

以下の動画でも語られていますが、すごい負けず嫌いな性格で、幸さんからは笑いながら「性格が悪い」と評されるほどです。

信也九段「とても気が強い」

幸さん「負けずきらいなので、囲碁にはいいのかなと思うが、性格はきつすぎる。2年前に(菫さんと)六段同士でペアを組んだことがある。終わったあと、“変な手ばかり打つから、腹立った”と言われて…。そのころには抜かれていたのかな」

出典:産経新聞

驚異的なスピードでの上達ぶりと持ち前の強烈な負けず嫌いを見て、仲邑信也九段は以下のように環境を整えました。

韓国で”囲碁漬け”の日々を送ってきた。平日は名門「韓鐘振(ハンジョンジン)囲碁道場」で、週末は韓国棋院で対局を重ねてきた。現地のプロ志望の子どもたちは朝、学校に顔を出すとすぐに道場に向かい、夕方まで囲碁の勉強をする子が多い。「子どもたちの囲碁環境が日本と全く違う。あれを見て、菫が世界を狙うには韓国で勉強させなければと思った」と、父の信也九段が言う。根っからの負けず嫌いで、負けると大泣きする。その勝負魂が道場で高く評価されている。

出典:ハフポスト

かつての囲碁の世界は日本が主役でしたが、中国や韓国では国家プロジェクトとして全面的に国が後押しする姿勢もあり、瞬く間に日本を抜き去って行きました。

中国は、国中から優秀な少年少女を北京へ集め、徹底的に競争させる手法で数多くのトッププロを育ててきました。

韓国は、90年代に登場したスーパースターの李昌鎬九段の登場で、日本の学習塾並みに囲碁教室が広がりました。

近年は、国家チームを組織して激しい競争を続ける手法で中国に対抗しています。

現在の世界戦は、層の厚さでは中国が圧倒していますが、個々の棋士レベルだと十二分に中国と渡り合っています。

一方の日本は、世界戦の舞台でまともに実績を残しているのは、井山裕太五冠ただ一人。

強いて言うなら若手の芝野虎丸七段が柯潔九段に勝利したことがあるくらいで、中国・韓国から見れば、もはや眼中に日本はいないという状況です。

レーティングの上位30位を見ても、中国20名、韓国9名、日本1名(=井山裕太)という勢力図ですから、やむを得ないでしょう。

そんな中で颯爽と登場した仲邑菫初段。

日本にとって待望の金の卵ですから、大事に育てないといけません。

プロになるまで、どんな生活をしていたのでしょうか?

報道で、その一端が明らかになっています。

プロ棋士の仲邑信也九段(45)と、囲碁の元インストラクターの幸(みゆき)さん(38)のひとりっ子。幸さんの手ほどきで3歳で碁を覚え、7歳から一家3人で韓国・ソウルに渡って修業。日本での義務教育履修のため日韓の往復生活を続けた。幸さんによると、菫さんはすぐに韓国語を覚え、両親の通訳にもなっているという。昨年、現地の小学生低学年のチャンピオンに。今年、韓国棋院のプロ候補生である研究生になった。

出典:ハフポスト

お母さんの幸さんのコメント

小学2年生の時、囲碁の勉強のため初めて韓国ソウルに渡り、2017年4月からは韓国のプロの道場で研さんを積んだ。幸さんとゲストハウスに長期滞在して道場に通い、囲碁漬けの毎日。韓国の学生全国大会の小学生低学年の部で優勝し、対局姿勢や才能が高く評価された。幸さんは「日本の9歳でこれだけ勉強時間を積み重ねた子はあまりいないと思う」と成長を見守っている。現在は毎日6~9時間、囲碁の勉強に打ち込む。

出典:毎日新聞

毎日新聞によると、19年1月6日に井山裕太五冠と記念対局をするそうです。

楽しみですね。

<追記>

対局が始まっています!

まだプロになっていない小学生の対局がプロのネット中継サイトで中継されるなんて、凄まじい注目度の高さですね。

ひょっとすると、空前絶後かもしれません。

なんと、Youtubeでもライブ中継されています!

プロによると、形勢はいまのところ仲邑菫初段が有利なようです。

最終的には井山裕太五冠の勝勢になりましたが、お世辞を言わないことでも知られる井山裕太五冠に以下のコメントを吐かせています。

菫さんは大敵を相手にひるまず打ち、一時は井山五冠に「全然ダメ」と言わしめるほど優勢になった。

出典:朝日新聞

対局後、井山裕太五冠は「近い将来に自分を凌ぐ力を身につける」ことを予言されています。

「菫さんのこの1年の成長速度、努力に驚いている。9歳の年齢でこれだけの実力があるのは本当にすごいこと。今まで見たことがないし、自分の9歳のときとは比べものにならない」と絶賛。「すごい棋士になるのは間違いない。近い将来、本番でやられると思うので、きょうはがんばろうと思った」と話した。

出典:朝日新聞

張栩名人のコメントも、将来に大きな期待を持たせてくれるものです。

張名人は、小学生のころの井山裕太十段(29)と対局したことがあるが、「菫さんの方が上を行っている。僕としては衝撃的だ。本人の努力次第だが、数年で女流タイトルをねらえる」と太鼓判を押した。

出典:産経新聞

張栩名人と並ぶトッププロで、無敵の井山裕太七冠から名人を奪ったことのある高尾紳路九段も、自らのブログで「史上例を見ない才能」と評価されています。

入段にあたり、仲邑菫さんの棋力の審査するため、昨年12月に行わわれた、張栩名人との試験碁の棋譜を並べました。堂々たる石の運びに感心し、既にプロ棋士としての実力を十分備えている事は、すぐに分かりました。

次に書類に目を通し、生年月日の欄で3回ぐらい瞬きをして、次に自分の算数の能力を疑いました。平成21年3月2日生!ええっ、まだ9才・・・

さらに衝撃だったのは、昨日行われた井山五冠との記念対局。中盤過ぎまで、互角に戦い、あの井山五冠に冷や汗をかかせるとは!!!井山五冠と中盤過ぎまで、互角に打てるプロ棋士は、そう多くはない。

野球に例えるなら、9才で150キロの剛速球を投げれるようなもの。

(変な例えでスイマセン)

史上例を見ない才能の持ち主かも知れません。これからの成長を、邪魔をせずに暖かく見守っていきたいと思います。とにかく、大きく育って欲しいですね。

出典:たかお日記

ご本人は謙遜されていますが、「9才で150キロ・・・」の例えはかなり的を得た表現でしょう。

世界戦の舞台で中国・韓国から置いてけぼりを食っている日本は、必ずこの才能を開花させなければいけません。

くれぐれも、仲邑菫さんの修行の時間を邪魔したりしないように・・・。

元タイトルホルダーでもある小林覚副理事長は、今回の仲邑菫さんのプロ棋士採用がかなり綿密に事前準備・調査をされたものであり、日本の現状を深刻に捉えられていることがわかります。

小林覚副理事長「菫さんがここまで力をつけたのは、関西棋院のたくさんの方に鍛えてもらったから。関西棋院と日本棋院が一緒になって、囲碁界を盛り上げていきたい。菫さんのことは1年半ほど前に知った。たくさんの情報を知り、(鍛えている)韓国の棋士の話をきき、世界を狙える子だと知り、入段できることを願っていた。(日本は今)世界に後れを取っている。それを打開するため、ステージをあげることが必要と考えた。彼女の活躍を私も、ファンも楽しみに待てるようにできれば」

出典:産経新聞

プロ棋士採用試験の内容についても、小林覚副理事長がコメントされています。

小林副理事長「日本棋院に所属するということで、(日本代表メンバーの)ナショナルチームにいる日本棋院の棋士にみてもらった。井山五冠は以前から菫さんの才能を知っていた。山城宏九段とボクは、実際の対局を見た。高尾伸路九段と許家元碁聖は、対局の棋譜をみて、十分な力があると判断した。私は45年ぶりに記録係をしましたが静かに堂々と、やわらかく。1手1分、あわてることなく冷静に対応していた。大物だなあと」

出典:産経新聞

井山裕太五冠は大阪を拠点にされているので、おそらく練習で仲邑菫さんと囲碁を打ったことがあるのではないでしょうか?

「以前から知っている」という一文に、そのような状況が読み取れます。

将来的にタイトルを獲れるのかも、非常に気になります。

この点については、試験官を務めた張栩名人がコメントされています。

-菫さんは何年くらいでタイトルを取れそうか?

張名人「本人の努力次第。成長を続けられたら、数年後には女流タイトルを狙える位置にいるし、その先も狙える。努力次第」

出典:産経新聞

どこを拠点にするのかも重要ですが、お父さんの仲邑信也九段は関西総本部に所属されていますし、小学校も大阪ですから、同じく関西総本部を希望されたようです。

小林副理事長「ご両親の意向もあり関西総本部に入段したい、と。世界を狙うには一番いい状態にしたいので、(東京への)移籍が必要とあらば、そうすることも。プロに年齢は関係ないので、対局料は出します」

出典:産経新聞

うーん、プロだから当然ですが、10歳にしてお金を稼いでいるとは、びっくりですね。

井山裕太五冠が大阪を拠点にされているので、ある意味とてもいい環境でプロ生活をスタートできますね。

どんな勉強をしているのかも、すごく気になります。

AI(人工知能)搭載囲碁ソフトを使った研究はしているか

 信也九段「AIを使っている」

 --1日どれくらい勉強するか

 信也九段「学校行ってるときは6~7時間。行かないときは9時間くらい」

 --どんな棋士になりたい

 菫さん「中学生のうちにタイトルを取りたい。井山先生みたいな棋士になりたい」

出典:産経新聞

井山裕太五冠はもちろん、「世界チャンピオン」を見据えてほしいですね。

このほかにも、いくつか報道を紹介します。

仲邑菫さんは3歳のときに幸さんから囲碁のルールを教えられ、5歳で出場したアマ大会で最年少優勝記録を打ち立てるなど早くから注目されていた。

出典:産経新聞

プロ試験の試験官を務めた、張栩名人のコメント

菫さんの様子については「非常に落ち着いていましたね。とても小さい子どもとは思えない、盤上にしっかり構想を立てていて、非常に難しい局面でも高い対応力を持っていた。勝負強さも感じました。僕としては真剣勝負で緩めるつもりは一切なく、これは勝てるんじゃないかなと打っていたんですけど、中盤以降、大事な場面での打ち方は非常にレベルが高く、対等に戦っているくらいに感じた。とても恐ろしかったです」。

出典:朝日新聞




世界チャンピオンと比較!

まだデビューが決まったばかりですが、修行の場所を提供し仲邑菫初段を指導してくれた韓国の韓鐘振九段は、仲邑菫初段を非常に高く評価しています。

道場を主宰する韓鐘振九段は「菫の才能は、現在の女流世界一である韓国の崔精(チェジョン)九段(22)に劣らない。むしろ上達のスピードは崔より速い。このままいけば女流の世界チャンピオンになるのはもちろん、男性のトップ棋士とも対等に戦えると思う」と話す。

出典:ハフポスト

将来性については専門家であるプロのコメントが参考になりますが、過去の世界チャンピオンと比べてみるとどうでしょうか?

なお、囲碁界では様々な世界戦が行われていますが、歴史があり毎年開催される大会はLG杯と三星火災杯の2つです。

井山裕太五冠

日本囲碁界の絶対王者で、現在も7つのタイトルのうち5つを保持しています。

世界戦での優勝経験はまだありませんが、LG杯で準優勝を果たすなど、海外でも実績を残されています。

現在の囲碁レーティングは3,483で世界24位です。

試験官を務めた張栩名人は、以下のようにコメントされています。

「衝撃的でした。うわさには聞いていたが、想像以上にすごい子。小学生時代の井山(裕太五冠)さんと打ったことがあるが、当時の彼より上をいっている」と張名人は言う。

出典:ハフポスト

井山裕太さんは5歳で囲碁を覚えて、小学2年生(8歳)のときには小学生囲碁名人戦で優勝し、中学1年生(12歳)でプロ入りを果たしています。

その後、20歳で七大タイトルの一つである名人を獲得し、26歳のときに七冠王(=七大タイトルを完全制覇)、28歳の時に世界メジャータイトル戦の一つであるLG杯で準優勝を果たしています。

現時点での成長曲線では、仲邑菫さんの方が井山裕太さんよりも3年上を行っています。

朴廷桓九段(韓国のNo.1)

ぱくじょんふぁん。

韓国の絶対王者で、近年は柯潔九段を上回る成績を収めていて、現時点での世界チャンピオンと評価されている棋士です。

以下の対局画像は、左が井山裕太九段で右が朴廷桓九段です。

現在の囲碁レーティングは3,636で、世界2位です。

囲碁を覚えたのは6歳で、12歳のときにプロの世界へ入ります。

韓国国内のタイトルは16歳で獲得し、18歳には世界戦で優勝を果たします。

世界戦のタイトルは4つ獲得しており、井山裕太九段との対局でも大きく勝ち越しています。

プロ入り後の成長が凄まじいですが、現時点での成長曲線では、仲邑菫さんの方が上回っています。

プロ入りしてから、今の成長速度を維持できるかどうかが注目されます。

なお、修行の場所を韓国にしていることから、これまでの日本の囲碁棋士とは違う成長速度になる可能性を秘めています。

柯潔九段(中国のNo.1で世界最強棋士)

かけつ。

中国の絶対王者で、ここ数年は世界チャンピオンと評価されています。

現在の囲碁レーティングは3,616で、世界4位です。

Googleが開発した囲碁ソフトアルファ碁と「人類代表」として戦ったことは、記憶に新しいです。

6歳で囲碁を覚え、11歳でプロの世界へ入っています。

その後、18歳で世界戦のタイトルを獲得していて、現時点で6つの世界戦タイトル歴があります。

朴廷桓九段と同じく、正に駆け抜けるかのような成長速度ですが、現時点での成長曲線では、仲邑菫さんの方が上回っています。

日本としては、仲邑菫さんの才能をしっかりと開花させる責任を負っていると言っても過言ではないでしょう。

崔精九段(世界最強女性棋士)

ちぇじょん。

女性に限ると世界最強の棋士で、韓国のプロ機関に所属しています。

13歳でプロの世界へ入り、18歳の時に女子の世界タイトル戦で優勝しています。

現在の囲碁レーティングは3,373で、世界70位です。

現在のところ、仲邑菫初段が目指すべき女性のトップと見ていいでしょう。




比較表

比較表にしてまとめてみました。

朴廷桓 柯潔 井山裕太 崔精 仲邑菫
韓国 中国 日本 韓国 日本
段位 九段 九段 九段 九段 初段
レーティング 2位 4位 24位 70位
現在の年齢 25歳 21歳 29歳 22歳 9歳
世界タイトル数 4 6 0 0 ?
囲碁覚えた年齢 6歳 6歳 5歳 不明 3歳
プロ入り年齢 12歳 11歳 12歳 13歳 10歳
世界戦獲得年齢 18歳 18歳

期待は尽きないですが、これからの研鑽と日本や指導者の育成にかかっているでしょう。

長期的にも注目していきたいと思います。







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする