仲邑菫さんは今?今後の対局予定や成績と囲碁の棋譜は?

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史上最年少でプロ入りを果たした天才囲碁少女の仲邑菫初段は、10歳という年齢から将棋界の藤井聡太七段並みの注目度の高さです。そこで、仲邑菫さんの今とこれからを「仲邑菫さんは今」と題して、近況やと今後の対局予定・成績・囲碁の棋譜を韓国での反応と合わせてまとめました(正:仲邑菫, 誤:仲村菫)。







仲邑菫さんは今?天才囲碁少女の近況

韓国語が堪能!

2018年に韓国で子供名人戦が開催され、対局前にインタビューがありました。

当然韓国語なのですが、全く聞き返すことなく普通に受け答えしている姿は印象的です。

韓鍾振九段の道場での祝賀会へ出席

仲邑菫初段が修行している韓国の韓鍾振九段の道場で、プロ入りされた方の祝賀会がおこなわれたそうで、仲邑菫さんはご両親とともに出席されています。

プロ入り

19年4月1日付けでプロ入りされましたが、免状を授与される式典の後にインタビューが行われました。

プロ入りされる方が仲邑菫さん以外にもいるので、インタビューの時間が長くなっていますが、以下の動画の、18:12あたりから仲邑菫さんの応答があります。




トッププロの対局(感想戦)を観戦

井山裕太五冠が持っていないタイトルは2つあり、そのうちの1つが「碁聖」です。

碁聖戦の挑戦者を決めるトーナメントが進行中で、山下敬吾九段と対局がありました。

対局後の感想戦で、仲邑菫初段の姿が目撃されています。

いつ対局者としてその舞台へ足を踏み入れるのか夢は尽きませんが、想像以上に早いかもしれません。




韓国での反応

曺薫鉉九段

韓国囲碁界のスーパースターで、世界戦でも11回の優勝を誇ります。

日本での修行経験もあるので日本語が非常に堪能で、日本でも広く知られた棋士です。

仲邑菫さんとの記念対局の模様は、動画でも放送されています。

対局を終えて、曺薫鉉九段は以下のようなコメントを残されています。

基本もしっかりしているし、私の幼いときよりも強いですね。これから着実に勉強して努力していけば大成するのではないでしょうか。ただ、これからはどんどん(勝つことが)難しくなる。学ぶことだけでは勝てなくなる。自分のものを身につけなければいけない。プロになれば、最初は連戦連敗かもしれませんが、挫折することはない。努力して研究して、それによって自分のものをどう身につけていくかです

出典:文春オンライン

厳しくも、優しさのこもったコメントが、とても印象的です。

やっぱり、囲碁棋士が韓国語を話せるってのは、アドバンテージが大きいですね。

ランゲージバリアなしで、韓国のトッププロと感想戦ができるなんて・・・。

父の仲邑信也九段の先見の明の凄さに、感服です。

崔精九段

於之瑩六段と並ぶ、女性で世界最強の囲碁棋士で、曺薫鉉九段との対局のイベントで仲邑菫さんとの対局も組まれました。

崔精九段との対局を解説しているサイトもあります。

対局を終えた後、崔精九段が残されたコメントはこちらです。

今日は緊張して実力を発揮できなかったようだが、何回か鋭い手を見せた。たくさんの方の関心と期待がプレッシャーになると思うが、これを乗り切って頑張ってほしい

出典:パンダネット




仲邑菫さんの成績と囲碁の棋譜は?

プロと対局の一覧

仲邑菫初段は、19年4月1日にプロになったばかりなので、プロとしての対局はまだありません。

一方で、プロ試験などのプロを相手にした対局もこなされています。

リストにすると、以下の通りです。

イベント名 相手 結果
プロ試験 張栩名人 持碁
特別対局 井山裕太五冠 打ち掛け
特別対局 崔精九段 中押し負け
特別対局 曺薫鉉九段 中押し負け
特別対局 黒嘉嘉七段 中押し負け

錚々たるメンバーとの対局を設定してもらえたという事実だけでも、将来性を非常に買われていることがわかります。

張栩名人の言葉を借りると、「いい時と悪い時の落差があるけど、それが魅力でもある」という趣旨の発言をされているので、今後の成長に非常に期待したいですね。

ちなみに、この結果を以下のように分析されている方がいて、とても興味深いです。

研究会に参加

4月1日からプロになられましたが、早速いくつかの研究会に参加されているようです。

とあるプロ棋士の先生が仰っていましたが、研究会は「こいつは強い」と思われるから声がかかるそうです。

「たいしたことないな」と思われたら声がかからないらしいので、仲邑菫初段はプロの目から見ても贔屓目なしで「研究会へ呼びたい棋士」なのでしょう。

巨人戦で始球式

あちこちのイベントで引っ張りだこですが、巨人戦でも始球式に招待されました。




棋譜は?

理系大学生ブロガーのyukiさんが、仲邑菫初段の棋譜をまとめられています。

【仲邑菫初段の棋譜】

世界チャンピオンと比較

以下の記事でまとめています。

https://joholinear.com/sumire-professional-debut/ ‎

対局結果と今後の対局予定

プロ初戦 (19年4月22日 vs大森らん初段 @竜星戦予選)

プロ初戦が、4月22日に決まりました!

対局相手は大森らん初段(17歳)で、仲邑菫さんと同じタイミングでプロ入りされた方です。

おそらくすごい注目でしょうから、仲邑菫初段はもちろん、大森らん初段にも忘れられない対局になるでしょう。

大森らん初段のプロ入り理由は、以下のように報道されています。

日本棋院関西総本部院生の大森らんさん(16)が、今年の同本部院生リーグで総合3位の成績を収め、院生師範の推薦により来年4月1日付でプロ入りする。

出典:朝日新聞 

対局結果は、大森らん初段の勝利となり、仲邑菫初段にはほろ苦いデビューとなりました。

なお、プロ棋士の三村九段が、対局の内容を動画で解説されています。

第2戦 (vs種村小百合二段 @若竹杯)

基礎知識を少し・・・

囲碁のプロ組織には、設立の経緯もいろいろあって「日本棋院」と「関西棋院」の2つがあります。

井山裕太四冠は「日本棋院」に所属されていて、先日の十段戦で井山裕太十段を破ってタイトルを獲得した村川大介十段は、「関西棋院」に所属されています。

ややっこしいのがもう一つあって、日本棋院にも3つの組織「東京本院」「関西総本部」「中部総本部」があります。

なので井山裕太四冠は、「日本棋院」の「関西総本部」所属です。

仲邑菫初段も同じです。

対局の結果

19年4月28日の対局は、この「日本棋院関西総本部」で行われている非公式戦「若竹杯」です。

日本中が注目している仲邑菫初段が参加されるとあって、主催者が急遽賞金を倍増したそうです😅

初戦の相手は種村小百合二段で、非公式戦にもかかわらず、メディアが取材に来ているようです😲

4月22日の初戦では、「負けてブスッと」していた姿が印象的でしたが、今回は勝ててスマイルだったようです。

“プロ初白星”の対局後、仲邑は「あまり緊張せずに打てた。勝ててうれしいです」と笑顔で感想を語った。一方、種村は「あまり意識せず打とうと思ったが、内容がよくなく残念です。仲邑?勝負所がつよくてスキがなかった」と10歳の実力を認めた。

出典:スポニチアネックス

第3戦 (vs村松大樹六段 @若竹杯)

非公式戦なので、4月28日中に全対局を行うみたいです。

2回戦の相手は、村松大樹六段です。

村松六段は師匠が仲邑信也九段なので、仲邑菫初段にとっては「自分の師匠の弟子=兄弟弟子」にあたります。

連勝を狙いましたが、残念ながら兄弟子に負けてしまいました😭

徐々に対局の内容も明らかになってきました。

立会の後藤九段はこの対局を以下のように表されています。

「だいぶ格上の村松六段ですが、だいぶ肝を冷やしたのではないでしょうか。一時はAIの評価では仲邑初段が90%有利の判定でした。最後は村松六段がなんと言いますか、うまいテクニックを使って菫ちゃんをハメたような結果になりました」と笑いを交えたながら分析した。

出典:日刊スポーツ

「ハメた」という表現が目につきますが、村松六段の局後のコメントを聞くと事実のようです。

あわやの村松は「あんまりホメられた内容ではなかった」と反省し、「今回、仲邑初段と初めて対局したが、とても10歳とは思えない。強くて、打っている姿も立派なプロ棋士です」と絶賛した。

出典:日刊スポーツ

今は色々経験を積む時期なのかもしれませんね。

次の対局が楽しみです。

公式戦は6月までないそうですが、「何か非公式戦がないものか?」とファンは待ち望んでいます。

日本棋院には、ぜひなんらかの非公式戦創設をお願いしたいところです。

夢百合杯の統合予選

いよいよ世界戦の舞台にもデビューです。

いきなり初戦から超強敵ですが、いまはどんどん経験を積んでいってほしいですね。







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