阪神タイガースの藤浪晋太郎投手が、2016年から長く続く不調に苦しんでいます。もう4年目になることから、「トレードすべき?」のような議論も。環境を変えるためにメジャーリーグへ移籍の可能性はあるのでしょうか?FAかポスティングなどの可能性をまとめました。
藤浪晋太郎投手の不調
何が原因?
2015年まではエースの道をまっしぐらでした。
2000年代の好調な時期を過ぎて、斜陽期に差し掛かり始めた阪神タイガースにとっては、喉から手が出るほど欲しかった若手本格派投手でしたから、球団も高い期待をかけていました。
ところが・・・
2016年から急に不調へ陥ります。
右打者のインコースへボールを投げようとすると、ボールが抜けていくのです。
150キロを優に越すボールがコントロール不能になってインコース高めに飛んでくるんですから、右打者からすると地獄です。
なんの前触れもなく、突然崩れ出すので、首脳陣も本人も混乱です。
いい時はこんな投球をするので、首脳陣も諦めることができません。
「技術がないだけ」という声がある一方で「イップスだ」というコメントもあり、周りの人たちも一体何がどうなっているのか、わからない状況です。
引退後に指導者の道を歩まれている、元巨人の桑田真澄氏は、以下のように一刀両断しています。
開幕前の3月、テレビ放送の企画で野球評論家・桑田真澄氏と対談。「藤浪くんに足りないのは技術力」と言い切られて「納得できた」と言う。「僕は、技術は精神面を凌駕(りょうが)する、と思っている。技術を上げるしかない」と、最善のフォームを模索した。
出典:日刊スポーツ
ランディ・ジョンソンの事例
メジャーの300勝投手のランデイ・ジョンソンは、その規格外の体格と圧倒的なスピードでメジャーだけでなく、日本でも有名です。
そんなジョンソンも、かつてはノーコンピッチャーとして鳴らしていて、何度か頭に当てて本人が顔面蒼白になったこともあるそうです。
そんな状況を見かねた奪三振王のノーラン・ライアンが、彼の恩師経由でジョンソンを指導したそうです。
その後の彼の覚醒ぶりは誰もが知る通りで、300勝、300奪三振、サイ・ヤング賞、ワールドシリーズMVPなど、投手が獲得できるタイトルをほぼ総なめにしました。
こんなボールをまともにコントロールされたら、そりゃぁ打てないですよね。
そんな運命の出会いが、藤浪晋太郎にも訪れたらいいなと願わずにはいられません。
これだけの長期間不調に沈んでいるということは、阪神のチーム内にはジョンソンのときのような、いい指導者がいないのでしょう。
メジャーリーグへ移籍の可能性は?
不調が長期に及ぶことから、ご本人的にもチーム的にも移籍を考えなくはないでしょう。
可能性は以下の3つです。
国内トレード
100%ないでしょう。
移籍先で万が一覚醒されてしまったら、それこそ阪神にとって被害甚大だからです。
フリーエージェント (FA)やポスティング
まだ6年目ですし、最近は一軍登録数も減っています。
FA権を取得するまで待つのかどうかは、阪神タイガース次第でしょう。
FAで出ていかれるよりも前に、なんらかの見返りを考えているのなら、ポスティングの方がいいでしょう。
ただ、2015年までの藤浪晋太郎なら買い手は十分付いたでしょうが、現状では値段が下がっていると言わざるをえません。
結局は、現状のまま復活を待つのが得策なのかもしれませんし、阪神はそう考えているでしょう。
ただ、阪神にしても藤浪にしても、苦難の時間が続きます。
特に何か故障しているわけではないようですので、一刻も早い復活を願いたいですね。
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