四国新幹線はいつ開業でルートは?「いらない・必要ない」はおかしい?

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長崎新幹線の紛糾や北海道新幹線の札幌延伸で、注目されている「新幹線」。唯一新幹線の走っていない「四国」はどうなるのでしょうか?「いらない・必要ない」という声もありますが、「いつ開業でルートはどうなるのか?」をまとめました。







四国新幹線の開業はいつでルートは?

現在工事中の新幹線の開業はいつ?

現在は「長崎新幹線」「北海道新幹線」「北陸新幹線」の3つが工事中で、予算的にも余裕がありません。

地域の発展に優先順位がないはずですが、ない袖は振れませんから、これらの工事が概ね収束した時期が一応のめどになるでしょう。

  • 長崎新幹線:2022年 (佐賀県は未定)
  • 北海道新幹線:2031年
  • 北陸新幹線:当面継続

そもそも四国新幹線の実現の可能性は?着工はいつ?

まだ「四国新幹線を作ります」とすら決まっていない状況ですが、おそらく実現はすると思います。

「日本列島の主要4島で唯一新幹線が走っていない」というのは、経済界的には不本意でしょうし、近畿圏との距離的近さを活かして地域経済の活性化を図る意味では、新幹線は不可欠です。

また、森喜朗元首相が「我田引鉄」の批判を蹴散らして北陸新幹線を金沢まで引っ張ってきた例からもわかるように、「政治力」も新幹線実現には欠かせない要素です。

その点、四国選出の衆議院議員17名のうち、実に14名が自由民主党議員なので、人数的にも政治力は問題無しの規模です。

またなによりも、一番の難工事のはずだった「本四海峡大橋の鉄道路線」がすでに完成しているので、これを活かさない手はありません。

着工は、国家予算的な制約を考えると、北海道新幹線と長崎新幹線が完成した

「2031年前後」

が目安になると思います。

その時点でまだ工事をしている新幹線は、北陸新幹線の「敦賀-新大阪間」だけになっているはずで、予算的にも余裕ができるからです。

いらない・必要ないの声はおかしい?

考え方次第でしょう。

現状でも普通に経済は回っているから、莫大なコストとリターンが合わないという考え方をする人もいるでしょう。

「日本人の往来や人口減」だけを考えると、「いらない」は的を得ているかもしれません。

一方で近年の日本には、海外からの旅行者が多く訪れているので、彼らの「動線」「動きやすさ」も考える必要があります。

ここ数年の近畿地方では新路線の計画・開業が目立っていますが、これは「海外旅行者」の需要によるところが大きいです。

「日本人の需要」だけを考えるのではなく、「全体の需要」を考えると「たくさんの観光資源のある四国」には、新幹線は不可欠ではないでしょうか。

「おかしい」とまでは思いませんが、消極的と感じざるを得ません。

ルートは?

予算取りが難しいプロジェクトを前へ進めるには、地域の団結は欠かせません。

「とりあえず香川県だけ」とか「愛媛県だけでも」みたいな進め方だと、意見がまとまるはずがなく、「四国新幹線」の実現が遠のいてしまうからです。

そんなこともあって、四国の県ではルート希望のすり合わせを終えています。

具体的には以下のマップの通りで、「莫大なコストのかかる淡路島経由と豊予海峡は一旦先送りにしましょう」という考え方です。

四国新幹線ルート

出典:香川県ウェブサイト

現実的な発想で、いいアイデアだと思います。

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