監査法人の仕事を比較!大手と中小・中堅の違いとメリットは?

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公認会計士の試験を受けて就職先を決めるとき、「大手と中小・中堅どっちがいい?」と悩みます。そこで監査法人の仕事を比較し、大手と中小・中堅の違いとメリットをまとめました。









監査法人という業界

「監査」という仕事は公認会計士だけに認められた仕事なので、現実的には「監査法人」に入って、携わることになります。

5人以上の公認会計士が集まる必要があるので、監査法人は無数にあるというわけではなく、ある程度数が限定されています。

一般的には「大手」と呼ばれる4つの法人と、それ以外のうちそれなりの規模である「中堅・中小」の監査法人に分かれます。

大手

以下の4つの監査法人のことをいいます。

  • EY新日本
  • トーマツ
  • あずさ
  • pwcあらた(&pwc京都)

世界的に会計サービスを展開しているBIG4とそれぞれ提携していて、日本でもかなりの割合の会社の監査を担当しています。

pwcあらたは、誕生の経緯から規模的には他の3法人より劣るのですが、pwcと提携していることもあり、大手の一つとして見るのが一般的です。




中堅・中小

大手4法人の下に位置する監査法人も、かなりの規模です。

名前が広く知られている中堅・中小監査法人は、主に以下の通りです。

  • 太陽
  • 東陽
  • 仰星
  • 三優
  • 優成

近年の監査の異常な厳格化もあって、大手監査法人から中堅・中小監査法人へのシフトという流れも起こっています。

中堅・中小といってもかなりの規模なので、1兆円を超える売上の会社でない限りは監査を担当する力は十分持っています。




仕事を比較!違いは?

大手のメリットは?

やっぱり、大きな会社やメガバンクの仕事に携われるのがなんといっても魅力です。

公認会計士でなかったら、外部の人間が決して踏み入れることのできなかった世界ですし、知ることも叶わない情報を見聞きすることができます(守秘義務はもちろんありますが)。

また、メガバンクでなくても地銀の監査業務に従事できれば、中小企業への融資業務がどんな流れで進んでいるのかも知ることができます。

将来的に独立開業を考えているのであれば、知っておくとかなりのアドバンテージになります。

「大きい仕事」だけに目が行きがちですが、大手監査法人には細々した仕事や中規模の会社もたくさんありますし、コンサルに携わるチャンスもあります。

「バラエティに富んだ仕事のチャンス」という意味では、中堅・中小にはない大きなメリットです。




中堅・中小のメリットは?

最近は「監査がおもしろくない・つまらない」という話が頻繁に飛び交いますが、面白みを感じるのはやっぱり監査チームをマネジメントできる地位「主査・インチャージ」になってからです。

規模が大きくない故に、中堅・中小の方が「主査・インチャージ」に早くたどり着けるというメリットがあります。

「主査・インチャージ」になると、クライアントの責任者と密に話す機会も持てますし、監査チームを全体的に見ることもできます。

その立場にたって初めて、「あー監査してるなー」という気分になれます。

大手だとクライアント・監査チームが大きすぎることがあり、1週間ずっと誰にも話さずにエクセル分析表を作らされ続けたなんて経験もありえます。

「自分はいったい何をしているのか?」を知りにくいのです。

一方で中堅・中小だと会社サイズも大きくないので、自分が全体の中のどういうポジション・位置付けで仕事をしているのかのイメージがつかみやすいです。

全体的に見る立場になると、「スタッフAさんは〇〇という進め方をするけど、スタッフBさんは△△に長けている。だから・・・にしたらいい」みたいなマネジメントの面白みも感じられます。

また、クライアントが大きくなりすぎると、独立開業しても人的つながりにはなりにくいですが、中堅・中小の場合は会社のサイズがほどよい規模です。

なので、在職時の付き合い方や信用度によっては、独立開業後に思わぬ業務へ発展する可能性も大手に比べると上がります。

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