宇宙際タイヒミュラー理論(=iut理論)を使ってabc予想を証明したとされる望月新一教授の証明に、「誤りである」と否定する人がいます。誰かというとピーター・ショルツ教授で、フィールズ賞を受賞した天才数学者として知られています。今回は彼を特集しました。
ピーター・ショルツ教授
受賞歴
数学の世界には、いくつもの賞があります。
素人的には、数学者の証明を理解するのは非現実的なので、証明をしたトピックとあわせて受賞歴からその実績を推測することになります。
数学界で一番権威があるとされるのは「フィールズ賞」で、4年に一度表彰されます。
ただ、「40歳以下」という制限があるのが難点で、フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズ教授は、「特別賞」という位置付けでした。
そんな中でピーター・ショルツ教授は、31歳にしてフィールズ賞を受賞するという、快挙を達成されています。
Check out what Peter Scholze, the young German mathematician who won the Fields Prize, has to say about the award (in German): https://t.co/J2OCXXx5Yg pic.twitter.com/3WhRYVcfaB
— DWIH New York (@dwih_ny) 2018年8月19日
このほかにも、代数・数論で最も優秀な論文を書いた人に贈られるコール賞も2015年に授与されています。
Peter Scholze @UniBonn to Receive 2015 AMS Cole Prize in Algebra http://t.co/JU9g43DtvH (Photo G. Bergman) pic.twitter.com/End4a0z4D5
— American Mathematical Society (@amermathsoc) 2014年12月5日
教授になった年齢を比較
研究の世界では、「教授になること」が1つの実績になります。
時間が経てばなれるというわけではなく、優秀な論文を書いて、認められることが必要です。
著名な数学者の、教授になった年齢を比較してみました。
P・ショルツ | A・ワイルズ | 望月新一 | |
教授になった年齢 | 24歳 | 28歳 | 32歳 |
主な実績 | ウェイト・モノドロミー予想
(部分証明) |
フェルマーの
最終定理の証明 |
abc予想の証明? |
受賞歴 | フィールズ賞 | フィールズ賞特別賞 | 日本学術振興会賞 |
望月新一教授の証明を否定
望月新一教授の「abc予想を証明した論文」は「誰も理解できない論文」と言われるほど、専門家にとっても超難解でした。
徐々に理解者が増えていっている中でピーター・ショルツ教授も、論文を理解しようとチャレンジしたようです。
ところが、ショルツ教授によると、望月新一教授の証明には「致命的なギャップがある」というのです。
詳細は、以下の記事にまとめています。
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