お笑いや映画監督で活躍のビートたけしが、人命救助をした青年へ「余計なこと」と発言し、批判を浴びています。不謹慎な暴言だったのか人命救助を美談化する風潮への警笛・批判かをまとめました。
ビートたけしが人命救助を「余計なこと」と暴言!
お笑いのビートたけしさんは、少々過激な発言をされることでも知られています。
人の命は尊いもので、誰かが危険な場面に追い込まれたら、極力助けるべき
そういった考え方が日本では支配的で、口に出さなくても「そうあるべき」という常識のようなものが報道では特にもてはやされてきました。
2001年にアメリカを襲った同時多発テロ。
その一幕で、以下のような男性が紹介されました。
9.11テロの際、燃え盛る世界貿易センタービル内で、人々に避難指示を与えたり、自ら救助活動をして10人の命を救い、自身は命を落としてしまった24歳の男性が紹介された。青年は赤いバンダナで口と鼻を覆いながら当時南棟の78階と61階を何度も往復し救助活動を行っており、航空機が直撃した78階以上の生還者18人のうち、10人は青年が救助したことも明かされていた。
出典:NPN
日本ではこのような番組やシーンが特にもてはやされる傾向にあり、美談として重宝されます。
「すごいよね!」「人間の鏡だね!」
そういう声が満ち溢れます。
ところがビートたけしさんはひとこと。
ビートたけしは「18人が残って、あの人が何かやらなかったら、18人より助かったって言ったら怒られるかな?」と発言。ゲストが呆気に取られていると、たけしはさらに「あの人が余計なことしなきゃ、もっと助かった。こっちこっちって言うから、みんな迷っちゃった」と重ねた
出典:NPN
たけしさんは、これをネタとして言ったのか本音で言ったのかはわかりません。
この発言を聞いた周りの出演者たちは、一様に凍りついたそうです。
人命救助は余計なことか?
人の命を助けるのは余計なこと
今まで聞いたことのない、衝撃的なコメントです。
早速ネット上でも、非難轟々になっています。
ビートたけし、9.11で人命救助した青年に暴言で炎上 「あの人が余計なことしなきゃ…」 #SmartNews
僕は誰かの尊い命の大切さを感じる事が出来ます。
タケシさん、貴方は誰かの命の大切さ重さ尊さがわからないんですか? https://t.co/WXK0RWmmTc
— スヌーピー (@snoopy_inoue) November 6, 2018
https://twitter.com/aqqL2Dr39haYE3E/status/1059720910742011904
発言の真意はビートたけしさんにしかわかりませんが、この類の炎上事件を見るたびに首を傾げたくなることがあります。
日本特有の傾向かもしれませんが、みんながいいと思うことと逆の発言をしたら、徹底的に叩かれるということです。
「ふーん、そういう考え方もあるのか。でもずいぶん冷たいやつだな」という、他人の考えを受け入れる余裕がないんです。
「それはおかしい。やっつけろ!」となるわけです。
クレイジーですよね。
多数派が正しいとは限りませんし、少数派意見の方が正しいことを言っている場合もあります。
おかしな意見を言うから叩いてやれなんてのは、単なるいじめ的な発想でしょう。
ミソカス言いたいのなら、ビートたけしさんに直接会いにって「あんたオカシイんじゃね?」って言えばいいんですよ。
ツイートでボロカス書くのは、陰湿というかなんというかって感じですね。
人命救助が美談は危険との批判・警笛か?
人の命は尊いもの。
それは動かせない考え方ですし、筆者も同意です。
ただ、それをメディアで美化するのは違うのではないでしょうか?
ビートたけしさん的には、そこがオカシイと思ったので、意図的に物議を醸すような発言をしたのでしょう。
自分の命を犠牲にしてまで、人の命を助けなきゃいけないのか?
そこは人それぞれでいいでしょうし、筆者は少なくとも「そうすべきだ!」とは断言できません。
なんか、メディアが「自分の命を犠牲にして人を助けた人はすばらしい!」という流れにしてお涙頂戴という結論へ持っていきたい感があって、ハナにつきますね。
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