1億3300万円はどんな手口でだまし取られた? 架空請求詐欺でなぜ手渡した?

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史上最悪の巨額詐欺です。横浜市磯子で、被害額1億3300万円もの架空請求詐欺が発生したのです。どんな手口でだまし取られたのでしょうか?架空請求詐欺が騒がれている中で、被害者はなぜ手渡したのかについてもまとめました。

1億3300万円の架空請求詐欺

被害の内容

これまでに類を見ない、巨額の架空請求詐欺です。

被害者は横浜の磯子区に住む70代の女性で、1億3300万円もの巨額の現金をだまし取られたのです。

筆者のような一般民衆からすれば、よくそれだけの現金を持っているものだと、持っている金額の方に感心してしまいます。

管轄の神奈川県警が取り扱った事案では、過去最悪とのことです。

県警が取り扱った特殊詐欺で、一つの事案当たりの被害額としては過去最悪。署は手渡し型の架空請求詐欺事件として調べている。

出典:カナロコ

1回の詐欺の被害額?

さすがに1回の詐欺で渡したわけではなく、7月4日から17日にかけて断続的に行われた詐欺行為とのことです。

被害者の女性は、合計8回も現金を犯人へ手渡したそうです。

どんな手口でだまし取られた?なぜ手渡した?

頻繁な注意喚起にもかかわらず

オレオレ詐欺などの被害が後をたたない昨今、銀行や郵便局などで注意喚起を呼びかける動きが、近年特に大規模になっています。

つまり、日常生活で今回のような「架空請求詐欺」の知識を容易に手に入れることができたのです。

手口

メディアでは、以下のように手口が詳細に報道されています。

7月4日から17日に金融機関や高速道路会社の職員を名乗る男から女性宅に「あなた名義で証券が購入され、国税局の査察が入る。5千万円以上、預金してもらえれば特別会員口座で預かることができる」などとうその電話があった。女性は8回にわたり、自宅などに現れた高速道路会社の職員を装う男2人に、1回当たり450万円~3600万円を手渡し、計1億3300万円を詐取された。

出典:カナロコ

冷静に考えると、高速道路職員が自宅へ訪問してくることはありえません。

自分名義で勝手に誰かが証券を買うこともありません。

そんなことが万が一起きたとしても、自分がやったことではないと立証するのは容易でしょう。

口座情報を誰かに漏らしたりしない限りは、現実的に不可能だからです。

加えて、証券が購入されたことに対して、国税の査察が入るという情報が、被害者女性本人よりも先に他人の耳に入っていることが、そもそも論理矛盾を起こしています。

そんなことはありえないからです。

国税の調査が入るのは、「儲けているのに、申告が少ない」とか「申告が漏れている」場合です。

勝手に誰かが買っただけで、国税の調査が入るというのも、論理の飛躍と言わざるをえません。

「預金すれば、口座で預かれる」という話も、当たり前のことで、わざわざ見ず知らずの他人に頼むべき事柄ではありません。

冷静に犯人の言葉を分析していくと、隅から隅までおかしなことづくめで、論理矛盾を起こしていることがわかります。

なぜ手渡した?

手口の記載をじっくり見ると、「なぜ騙されるの?」と感じずにはいられません。

にもかかわらず騙されたということは、やはり「人間の欲」が理由なのでしょう。

お金というものは、貯めたら貯めるほど、稼げば稼ぐほど、さらに欲しくなるものです。

怪しいと薄々思いながらも、「さらに得しますよ!」と言われると「えっ、そうなの? じゃぁ・・・」と、ついつい、誘い船に乗ってしまうものなのでしょう。

「バカだなぁ」とか非難するのはたやすいですが、こうも簡単に騙されるということは、人間の深層心理を巧みに突いた、用意周到な詐欺であろうことは、容易に想像がつきます。

そして何よりも、被害者女性がそんな大金を持っていたことを、犯人が事前に知っていたことも、違った意味で驚きです。

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