匠大塚が大塚家具を助ける可能性は? 娘久美子と勝久の経営の違いは?

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娘久美子氏との経営方針の対立で、大塚家具を追い出された大塚勝久氏。経営が危機に瀕している大塚家具を匠大塚が助ける可能性はあるのでしょうか? お二人の経営の違いと合わせて可能性を考えてみました。

娘久美子氏と勝久氏の経営の違いは?

そもそも大塚勝久氏が娘の大塚久美子氏と対立したのは、なぜなのでしょうか?

かつての大塚家具は、勝久氏が繰り返し述べられているように高価な商品を主に取り扱っていました。

つまり、お金持ち層をターゲットにしていたのです。

一方で家具業界は、「程よい商品を安い価格で」という路線が受けていて、ニトリのような会社が大きく業績を伸ばし、成長してきました。

そういった経営環境の変化にこれまでの大塚家具の経営姿勢では乗り遅れるとの判断で、大塚久美子現社長が反旗を翻したのです。

一流企業を舞台にした親子ゲンカに映るので、マスコミからも面白おかしく随分と取り上げられました。

結果的に、経営方針の転換を主張する娘の久美子氏が勝利し、大塚勝久氏は大塚家具から追い出されることになりました。

その後大塚勝久氏は、従来の大塚家具の経営方針を踏襲した会社「匠大塚」を立ち上げたのです。

久美子社長による経営方針の転換は、以下のコメントからも分かる通り、非常にドラスチックだったようです。

勝久氏は「今まで大塚家具を育ててくれた顧客を無視した。安い商品を入れたことでブランド価値が下がった」と批判。

出典:時事通信社

一方の久美子氏が経営する大塚家具は、経営方針の転換が完全に裏目に出てしまい、未曾有の経営危機に瀕しています。

つい最近まで社長だった大塚勝久氏も、現在公表されている経営数値がほんの序章に過ぎないと示唆しています。

大塚家具は7日、18年12月期の業績予想を下方修正し、純損益が34億円強の赤字になる見通しを発表した。勝久氏は「今でも売り上げが落ちている。(赤字幅は)あんなものではない」と懸念する

出典:時事通信

匠大塚が大塚家具を助ける可能性は?

経営支援を否定

未曾有の経営危機に瀕している大塚家具が、スポンサー企業を探していると報道されてからかなりの時間が経っていますが、まだ見つかっていません。

大塚家具を舞台に、先代社長の勝久氏と未曾有の親子ゲンカを演じた久美子社長が、身売り交渉に動いていると報道がありました。スポンサーはだれになるのでしょうか? ヨドバシカメラは「買う魅力がない」と消極的で、匠大塚が候補になる可能性もあり、久美子社長の経営責任が問われるのは必至です。

元々は大塚家具の社長だったという過去と、現社長の父親という立場から、現在経営する匠大塚が支援に乗り出すのではないかという憶測が、繰り返し報道されています。

この点に関し、大塚勝久氏は以下のようにコメントされていて、経営支援の可能性を真っ向から否定しています。

自らが新たに立ち上げた会社「匠大塚」が支援する考えはないと述べた。

勝久氏は、「わたしからはできないですよね、ああいうことで出されたわけですから。もう助けられないですね。もう無理です」と述べた。

出典:FNN Prime

本音はどうなの?

匠大塚以外に候補に挙がっているスポンサーは、いずれも異業種です。

異業種の企業が強みを失った大塚家具を立て直すのは、困難を極めます。

おそらく、他の企業による救済は実現しないでしょう。

では、勝久氏のコメントを額面通り受け止めるべきなのでしょうか?

本音が垣間見えるコメントも、同時に残されています。

業績不振で、身売りの可能性を含め検討している大塚家具について、「久美子社長を個人的に応援したい気持ちはあるが、経営を一緒にやることはない」との考えを示した。

出典:FNN Prime

注目すべきは「応援したい気持ちがある」の箇所です。

つまり、本音は「助けたい・経営陣に戻りたい」と思っているのです。

憶測の域を出ませんが、おそらく「もう少し危機的な状況まで放置すれば、経営参加を好条件で引き出せるだろう」と踏んでいるのではないでしょうか?

ただ、経営方針が決定的に違うという立場上、「一緒には経営したくない」という気持ちがあるのも事実でしょう。

なので、久美子氏の退任と自身の経営参加を条件に、支援要請を飲むのではないでしょうか?

そこまでは、傍観すべきという考えなのではと思います。

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