徳島の一大イベント「阿波踊り」で目玉の「総踊り」が中止されたにもかかわらず、決行が決まったのははなぜでしょうか?どんな理由で決行がきまったのか、何があったのか?「阿波踊りで観れるのは今年が最後かもしれない」「来年観れるのか?」についてまとめました。
阿波踊りと総踊り
「踊る阿呆に見る阿呆」でお馴染みの阿波踊りが、開幕しました。
阿波踊りは、「踊り子」「観客数」の双方において、400年の歴史を誇る日本最大級の踊り祭りです。
踊りには「女踊り」と「男踊り」という2種類の踊りがあります。
踊りそのものの興味はもちろん、「今年はどんな有名人が来るのか?」が例年の話題です。
総踊りはなぜ中止?何があった?
ところが今年は、「総踊り中止」というショッキングなニュースが話題をさらいました。
去年までは毎日最後に、1500人の踊り手がおどる「総踊り」がフィナーレとなる名物だったが、今年は突如、中止になった。
出典:AERA
一番の名物である「総踊り」が中止になるなんて、「なぜ?」「なんでやねん!」など、疑問と怒りであふれています。
理由は、思わず失笑してしまいますが、政治的な理由によるものです。
徳島市の遠藤良彰市長と阿波おどりの有名連(阿波おどり振興協会等に加盟する阿波踊り連33連のこと。卓越した技量を披露するこれらの連は、前夜祭や選抜阿波おどり大会などの大型イベントへ参加)をたばねる、阿波おどり振興協会が対立したため
出典:AERA
「しょうもない喧嘩は、よそでやってくれ!」とでも言いたくなる、つまらない理由ですよね。
遠藤市長は、われわれとの話し合いにすら応じない。強権的な手法で中止を断行した。そんな市長を政治的な思惑で後押ししているのが、地元の徳島新聞と自民党有力国会議員。この問題の背後には阿波踊りの利権がある。
出典:AERA
政治の世界でしばしば見聞きする、ドロドロした利権や思惑が複雑に入り組んだ様が露骨に見えます。
総踊りが中止になったことで、観客数も減少傾向が見られるようです。
これに加えて、有名連が分散したことで、4つの演舞場でそれぞれが踊ることになってしまったのです。
壮大さや規模の大きさ・盛り上がりといった、祭りに欠かせない要素が欠けてしまい、なんとも味気ないことになる雲いきでした。
ファンや観客も、失望感に満ちたコメントを寄せています。
総踊りがないと聞いて、チケットを払い戻してほしかった。それができないからしょうがなく見に来たが、パッとしないな。総踊りをさせない徳島市の運営はおかしい
出典:AERA
これまで発展させてきた阿波踊りが、このままでは衰退しかねない状況になっていたのです。
総踊りはなぜ決行?
ところがここにきて、「総踊り決行」のニュースが報じられ、衝撃が走りました!
13日午後10時にわれわれの手で『総踊り』を復活させる。総踊りとなるかどうかは別ですが、踊る阿呆に見る阿呆、阿波踊りの原点に立って踊りたい。遠藤市長に止める権限はありません。協会の有志で、これぞ阿波踊りと言われるものをお見せしたい。
出典:AERA
幹部の方が、勇気付けられるコメントを発表されたのです。
観れるのは今年が最後・来年観れる?
総踊りが仮に今年無事に開催できたとしても、来年は今年以上の圧力を団体へかけることは間違いありません。
見るに耐えないドロドロした紛争が、繰り広げられるのです。
400年の伝統は、政治のおもちゃにしてはいけませんし、過去からの努力や創意工夫の蓄積で作り上げられてきたものです。
いっときの利権に満ちた市長の手によって潰されていけないものです。
徳島市民を始め、民衆の力を使って、市長に中止を断念させる取り組みが必要ではないでしょうか。
総踊り決行!
総踊りがついに始まりました!
その模様をまとめています。
https://joholinear.com/all-aho-enjoying/
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