桐生第一野球部の監督が経営判断を理由に体罰やで解任されました。部長・コーチは誰で部員へどんな体罰・不適切発言をしていて、パワハラや不適切発言による高校の責任と廃部の可能性はどうなるのかまとめました。
Contents
桐生第一高校野球部
高校野球界の名門校の1つで、夏の全国高校野球大会では優勝経験(平成11年)もあります。
同高校のウェブサイトを見ると、実績が以下のようにまとめられています。
ここ20年近く、高校野球界で重要な地位を占めて来たことがわかります。
部長・コーチは誰?
ネットを中心に調査しましたが、現時点では解任された部長の年齢が38歳であること・コーチが30代であることを除き、判明していません。
どんな体罰?
部分的に明らかになりつつある体罰をまとめると、以下のとおりです。
部長が部員2人のあごをつかんだり、ユニフォームの肩や胸をつかんで引っ張ったりした。
出典:産経新聞
スポーツの世界でエキサイトしたら、これくらいはやりそうだという内容です。
顎や肩・胸を掴んで引っ張ったくらいで解任されたら、おそらく世の中のかなりの部長・コーチが解任されるでしょう。
こういった内容の事は小学校とか中学時代サッカーやってる時に自分もしょっちゅうあったけどな。
時代のせいにするのは違うのかもしれないけど、今は内容問わずほぼオールアウトなのかなやっぱり。みんなはどう思う?★桐生第一高校野球部で部長とコーチが体罰、不適切発言 https://t.co/g5tF3f1i6c
— JOY (@JOY19850415) August 22, 2018
詳細は明らかではありませんが、上記のようなコメントをされている方もいます。
筆者的には、この程度で大ごとにするのは考えにくいと思っています。
これも氷山の一角の可能性が高いのではないでしょうか?
パワハラの怪我人は?
暴行寸前の行為が報道でも明らかになっていますが、怪我人の有無までは明らかにされていません。
暴力根絶が叫ばれる中でこれだけ大ごとになるということは、ひょっとするとけが人が出ている可能性もあります。
不適切発言の内容は?
報道が部分的なので全容は明らかではありませんが、現時点ではコーチが以下の発言をされていることが判明しています。
複数の部員に対し「今後試合に出場させない」などと発言したという。
出典:産経新聞
「出場させないぞ」くらいはハッパをかける意味で言うことは稀ではないでしょうから、この発言は氷山の一角でしょう。
保護者会に諮ってコーチの処分を決めるということは、かなりひどいことを言っている可能性が高いと考えられます。
部長は解任されているので、コーチよりひどいことをしているのは明らかでしょう。
処分には「バランス」が求められるので、Aさんは厳しくBさんはやさしくという処分はゆるされないからです。
高校の責任と廃部の可能性は?
報道や以下のコメントを見る限り、部長とコーチの処分でことを収めようという高校の姿勢が浮き彫りになっています。
桐生第一高校の味戸克之校長は「生徒を守るべき学校が信頼を裏切ってしまったことは非常に申し訳ない。教職員への研修などを通じて二度とこうしたことが起こらないようにしたい」と話していました。
出典:NHK
組織文化が研修で改善されるのなら、これほど簡単なことはありません。
組織文化を本気で変えようと思ったら、トップマネジメント・権力層がほぼ全て一掃されないと変わることはないと考えたほうがいいでしょう。
これは、日大アメフト部事件が物語っています。
https://joholinear.com/nichidai-no-politeness/
全容が判明しない限りは処分を議論するのは早計かもしれません。
ただ、上記で推測している行為が事実だとすれば、「処分は軽いのでは?」と思わざるを得ません。
仮に筆者が、公道で道ゆく人の服を引っ張ったり顎を掴んだりしたら、警察沙汰は間違いないでしょう。
それが高校の中でやったことなら、部長・コーチという立場から外されるだけで、そのほかにお咎めなしでは、「生徒よりも、我が身・教職員の方が大事」と写ってしまってもやむをえないでしょう。
事実が判明してからになると思いますが、日大の二の舞にならないよう、世間が納得する処分をしてほしいと思います。
仮に体罰が、組織立って長期間行われていたのであれば、監督の責任や野球部の存続の可否についても議論をすべきではないかと思います。
監督を解任!
部長・コーチによる野球部員への暴力・不適切発言で揺れていた桐生第一高校野球部が、なんと監督解任という行動に出ました。
夏の甲子園で群馬県勢初の全国制覇を成し遂げた桐生第一高校野球部福田治男監督(56)が解任された。朝日新聞の取材に対し、同校は「総合的な経営判断」とだけ説明。
出典:朝日新聞
暴力事件が明るみに出てからその後の目立った報道がなかったので、世論としては驚きです。
ただ、全国制覇を成し遂げた監督を、単純な経営判断で解任するとは解せません。
私立の中学校にとってスポーツでの実績は広告塔であり、福田監督は功労者だからです。
解任が妥当と判断した背景には、おそらく表沙汰にはなっていない何らかの問題があったのでしょう。
ここからは推測ですが、報道以上の悪質な暴力事件があったとか、そもそも部長・コーチに暴力・不適切発言を強要していたなどがあったのかもしれません。
ただ今回の解任は本人にとっても驚きだったようです。
突然のことで驚き、気持ちの整理がつかない。納得できない部分もある
出典:朝日新聞
キーワードは「納得できない部分もある」と下りです。
経営判断以外の何らかの事情が隠れていることが推察されます。
今後の報道も注意してフォローしていこうと思います。
More from my site