芥川賞候補作の盗作疑惑はどんな文章?北条裕子「美しい顔」のパクリ疑惑の検証の真相は?

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芥川賞候補作の一つ「美しい顔」に盗作疑惑が持ち上がっています。果たしてどんな文章なのでしょうか?著者北条裕子さんのパクリ疑惑の検証の真相についてまとめました。

北条裕子さん

山梨県出身で、青山学院大学経済学部を卒業された小説家です。

今回話題となっている小説「美しい顔」で、講談社の群像新人文学賞を2018年に受賞しています。

釈明に関する記事では、表情の画像を見ることができます。

芥川賞候補作「美しい顔」の盗作疑惑

オリジナリティを表現するのが作品

小説を始めとする書籍・作品は、オリジナリティを表現するものであり、パクるのは許されません。

ただ、他の書籍の文章を全く使ってはいけないというわけではなく、「〇〇では△△と言っている」と表現すれば、原則問題ありません。

これを「引用」と言い、こんな感じです。

本やネットの文章の一部をそのまま載せること

出典:泥ろぐ

ブログなどで引用する場合はこんな感じで、パッと見たら引用だというのがわかるようにします。

書籍の場合は、書籍の最後に「参考文献」としてまとめておく必要もあります。

何が問題?

北条裕子さんの「美しい顔」では、以下の2つの問題点が指摘されています。

  • 参考文献を示さなかった
  • 引用であることを示さなかった

北条裕子さんが仮に引用をしていたとして、上記の対応をしなかったら、それはパクリ・盗作になってしまいます。

一連の世論や報道を受けて北条裕子さんは、以下のようにコメントされています。

なぜ新人賞応募時に参考文献を明示しなかったのか、今とても悔いております。

出典:毎日新聞

ご本人も参考文献を示さなかったことについては、自らの手落ち出会ったことを認めています。

一方で北条裕子さんも新人賞を与えた講談社も、引用漏れ・パクリであることについては否定しています。

疑惑が事実であれば、他書の盗作をして賞を得たことになりますし、賞を与えた側としても手抜かりがある・ろくな審査をしていないのではないか?という賞の価値を下げてしまうことにつながります。

ここが、問題の根源になっています。

ところが、出版社である講談社は、疑惑を向けられた報道をされたというスタンスです。

著者が多大な精神的苦痛を被ったというスタンスで、広く社会に意見を求める意味で、3日間の作品無料公開まで行なっています。

目的は以下のように述べられています。

「甚大なダメージを受けた著者の尊厳を守るため」であり、作品の評価を「広く読者と社会に問うため」

出典:朝日新聞

今回の疑惑を明らかにしたのが新潮社ということもあって、以下のようにコメントするとともに、新潮社vs講談社の図式にもなりつつあります。

参考文献として記載して解決する問題ではない

出典:朝日新聞

専門家の中には、シビアなコメントをされている方もいます。

例えば作家の濱野成秋氏は、以下のような非常に厳しいコメントを残されています。

北条裕子は現地踏査も怠り、他人の苦心作の表現から、いいとこ取りをしてつなぎ合わせ。それで同情を買いやすい“津波モノ”に仕立てた。しかもその偽作をもって文学賞獲得路線に乗せ、まんまと先生方をだまして金的を射止めたのである。若いが油断ならないご性格である

出典:東京スポーツ

ここまでエグるような厳しいコメントはなかなかできませんが、非常に厳しいコメントです。

参考文献とされた側の書籍の著者も、以下のようなコメントを出されていて、疑惑が正しいことを暗に認めています。

単なる参考文献の明示や表現の類似の問題に矮小化(わいしょうか)されない対応を、作家と出版社に望みたい

出典:朝日新聞

どんな文章?のパクリ疑惑の検証の真相は?

パクった、パクってないの不毛な議論よりも、実際に文章を見てみましょう。

例えば毎日新聞では、以下のようにまとめられています。

美しい顔のパクリ疑惑

出典:毎日新聞

確かによく似ていますし、そっくりと指摘されても否定は難しいレベルです。

また、朝日新聞ではこのようにまとめられています。

美しい顔盗作疑惑

出典:朝日新聞

大学の卒論などで、質の良くない学生がやらかすコピペほどひどいものではありませんが、ポイントの表現はそのままに、その周りの文章が微妙に変わっている印象を受けます。

最終的な評価は、今後の世論や出版社が下されるのでしょう。

ただ、必要以上に叩かれる背景には、著者の北条裕子さんへの妬み・やっかみもあるんだろうなと一連の報道を見て、感じずに入られません。

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